今回の見学施設である「ケアハイツ西川」は、国道112号線沿いにあり町立病院と併設され平成4年に建設された施設で、西川町役場や保育所、保健福祉センターなどが隣接しています。町立病院などが一体化した複合施設として、建設当初は年間2,000人ほどが視察に訪れたそうです。
建設から26年目を迎えた施設ですが、全く古さなど感じられない暖かな雰囲気に包まれていました。町立病院とは2階の渡り廊下でつながっており、24時間医師が常駐している病院と繋がっているのは、利用者の急変にも迅速な対応ができること、また働く職員、特に夜勤の際の不安軽減にもなっているようです。
西川町の高齢化率は41.6パーセントと県内第1位。高齢化が進む中、町内の福祉サービスを担う中心的な役割のケアハイツ西川は、特養、短期入所、通所介護、訪問介護、居宅介護事業所を運営されています。職員数は全103名、うち正職員が74名と、非常に正職員率の高い施設です。介護福祉士資格取得で正職員登用制度があり、資格取得の際は施設のバックアップ制度も充実しているようでした。
「愛され信頼される施設」を理念に掲げ、職員全員が施設の顔となり責任を持って職務にあたっていること、また、「.職員は施設の財産」も合言葉の1つとして、年に1回は必ず個人面談を行い、人事評価も導入し、個々の評価が給与等にもきちんと反映される仕組みが作られてるとのことでした。
施設長の荒木様ご自身や、今回ご説明頂いた伊藤副施設長、佐藤副施設長など、開設当初から介護職員として関わり、キャリアを積み重ねてきた方の丁寧なお話は、とても説得力があり『施設の魅力(らしさ)』を存分にお伝えいただいている内容でした。
見学会後の、質疑応答では入職5年目と今年転職で就職された職員の方のお話も伺いました。無資格・未経験で入っても新人職員その人その人に合わせて、しっかり身に着くまでサポートする体制があることや、介護職経験があってもすぐに独り立ちさせるような無理はさせず、まずは研修からスタートし、仕事も実際充分に慣れてから夜勤帯も組み込むなど「この施設の職員として一人立ちできるまでしっかしサポートする体制が整っている」と感じました。
県内でも豪雪地帯として知られる西川町ですが、だからこそ除雪などはしっかりされているので、冬場の通勤もあまり心配は無用とのお話もありました。
終了予定時間を超えても、参加者と職員の方の熱心な質疑応答が続き、さらに残って詳しくお話を聞く方いらっしゃいました。小規模の見学会でしたが、さっそく介護職員へ応募の御意向を示された方もおり、今回の見学会が施設様と求職者様の良い出会いの機会となれば幸いです。
一人1運動を目指し、仕事の他にも楽しみながら体を動かして職員にも健康になってもらう。施設長は登山・スキーが趣味で、伊藤副施設長と一緒にスキーに行った事もある。伊藤副施設長はバドミントンもされるとのこと。
職員全員が経営を意識するとは…水を出しっぱなしにしない。使っていない部屋の電気を消すなど一人一人が意識して取り組むことでみんなの利益
につながる。空きベッドに介護度の高い方が入所しても文句が出なくなった。(職員の意識改革につながった)
0.3の部分が処遇改善にあたる。業績が上がればこの部分も上がる。大きな工事が入った時は、0.2ぐらいになることもある。みんなで痛みを分かち合う。
誰でも認められたり必要とされると嬉しい。小さなことでもみんなで褒めてやりがいにつながっている。
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西川町立病院、西川町立保健センター(西川町健康福祉課・西川町社会福祉協議会)と2階の渡り廊下でそれぞれつながっている。町立病院には24時間医師が常駐しているので、夜勤の際の不安の解消にもなる。施設内から病院へ直接ストレッチャーで患者を運べるので救急車を呼ぶ必要が無い。